December 13, 2004
のび太君的先入観について
週末は、大学時代のクラブの飲み会で大阪に行きました。金曜から土曜にかけてと、日曜から月曜にかけては夜行バスを利用しました。夜間の移動なので、時間がフルに使えて金銭的にも学生には優しいのが魅力です。
こういう話をすると、よく人に「往復夜行だと肉体的に辛くないか」ということを聞かれます。バスの座席に座った状態では安眠どころかろくに眠ることも出来ないという人も多いようで、そうなると次の日は、相当きつくなってしまうらしいからです。こういう話を聞いて初めて気づいたのですが、もしかするとぼくは人と比べてもかなり寝付きがよい方で、しかも寝る場所をほとんど選ばないのではないかということです。今回利用した夜行バスだと、21:10発‐5:10着というタイムスケジュールなので、出発とほとんど同時に睡眠に入り、途中で三四回寝返りをうつ時に目を覚ましただけなので、正味8時間近く寝たということになります。これじゃ家で布団に入って寝るより睡眠時間が長いわけで、まず翌日に支障をきたすということもありません。さすがに8時間座った体勢で寝ているので、寝起きはしばらく尾てい骨が痛くなりますが。
このように、いつでも、どこでも、ぐっすりと寝れるというのは一種の特技というか長所なのだと、最近思えるようになってきたのですが、ふと昔読んだあるエッセイを思い出しました。非常に寝付きのよい人間というのは、周りから見るとアホみたいに見えるというものです。それこそ横になって直に眠れる人というのは、まるでのび太君のようにほとんど何も考えていないんじゃないかと思われる危惧がある上に、周りの人(とくに寝つきの悪い人)にとっては少なからず不愉快に感じさせてしまうことがあるという内容です。確かにぼくだって、自分より寝つきのよい人がいたら「いったいこいつは何を考えて生きているんだろう…」なんて思ってしまいそうです。やはり寝付きが良すぎる人は、思慮が浅くて内省が著しく欠如しているような人間に見られてしまうのでしょうか。当の本人としては、のび太君的概念の先行からくる先入観だと思いたいのですけれども…
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