December 04, 2004
古代への情熱 / シュリーマン
ジャンルそのものは自伝ということになるので、ノンフィクションとしてカテゴライズしていいのかどうかは、多少不確定。改定や版も重ねている(第九版になるらしい)ので、信憑性に欠けると考えられるような部分は相当カットされていると考えれば、その内容は十分信用しても良いと考えるべきだろう。しかし、実はアガメムノーンの黄金の仮面にひげを彫ったのがシュリーマン自身であるなんて疑惑も聞いたことがあるので、これはあくまで自伝だという前提で読むか、あるいはそういった類概念を持たずに読むべきだと思う。
どうしてシュリーマンという一人の発掘家が、現在においてなお歴史的に著名であるのかという理由の一つとして、彼がいわゆる純粋な意味で学者ではないということがある。普通に考えてみれば、彼は有能な商人であり、敬虔なホメロスの信者に過ぎない。シュリーマンは幼いころからホメロスの「イリアス」や「オデュッセイア」といった、古代ギリシャの叙事詩に傾倒し、それを自分の目でいつか確かめるという目的を商売に成功した後も忘れなかったということに、彼の成し得た結果か集約されるのではないだろうか。学者の手による、単なる遺跡の発掘の記録なら、この本が読み続けられることはなかっただろう。そういうわけで、僕にとってはこの本の核心部は、「とうとう生涯の夢を実現できる時期がきた…」、という発掘にいたる以前の文脈にあるのだ。
商いの才覚という点についてはそれほどフォーカスして書かれてはいないのだが、もともと商売で成功するきっかけとなった彼の語学に対するアカデミックな知識欲や好奇心には敬服しないわけにはいかない。シュリーマンは生涯で十数ヶ国語を習得するが、その習得の速度や方法は彼独自のものだといえる。彼は具体的に、語学を短時間で容易に習得することができる方法をこの本の中で示している。「大きな声でたくさん音読する」「ちょっとした翻訳をする」「それを先生の指導で訂正する」「前日に直した文章を暗記し、次の授業で暗誦する」というものである。一見、当たり前だと思えるのだけれども、どれだけ徹底してこなしていくことができるかという点において、彼がどれほど図抜けていたかということがわかる。何しろ半年にひとつの言語というペースで、ヨーロッパの言語を次々とマスターしたのだから(本人がマスターしたと書いている)。そしてそういった能力的なバックグラウンドを武器に、文字通り無一文から財を成し、残りの人生を念願だった遺跡発掘にあてるに至ったということである。
彼が語学を習得していくという件にはなかなか鬼気迫るほどの熱意が伝わるし、彼自身それを誇りにし、いくらかは楽しんでいるという様子もわかる。商売の成功や、遺跡発掘の成功も含めて、すべて彼の本質部分はこういった箇所に見られるように思う。
余談だが、シュリーマンは発掘を行う前に世界中を見て回りたいということで、世界中を旅行した。その中で日本の江戸と横浜にも足を運び、『シナと日本』という最初の著書を書き上げているということは、案外知られていないと思う。マルコポーロじゃないけれども、彼が見てまわったであろう江戸時代(彼の来日は大政奉還の三年前)の様子が、どのようにとらえられているのか、そして彼は日本語は憶えようとしなかったのか(積極的にはしなかったんだろうなぁ)、といったこともすこし気になる。
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