October 22, 2006
あふについて
- kitworks
- 10:20 PM
- コメント (583)
- カテゴリー:オンラインソフトレビュー
ウェブ上の日記や雑記的なページを見ると(要するにこのページみたいなものです)、ニュースや他のページの文章を引っ張ってきているのをよく目にします。まぁブログにせよMixiにせよ、他の人との相互リンクによるネットワークで成り立つようなツールが流行っている以上あたりまえの話ですが。
前回の書き込みでも少しだけお気に入り商品(HHKB)の紹介に引用文を用いましたが、味を占めて今回も。
ありがたい事に「是非お金を払いたい」という申し出を今まで何度か頂きました。
…が、全て丁重にお断り致しました。
私はあふの制作を『趣味』だと考えています。
確かに手間もお金も相当掛かっていますが、趣味にそれらを注ぐのは普通の事ですよね。
また X68k 時代にフリーソフトで環境を揃えて快適なパソコンライフを送る事が出来ましたので、それらを制作された先人達に対するリスペクトの意味もあります。
勘違いしないで頂きたいのは『シェアウェア』等を否定するつもりは全くありません。
私も一応職業プログラマですのでタダ働きするつもりはありません。
本人が『仕事として』手掛けたモノに対価を求めるのは当然でしょう。
引用の仕方としてはかなり唐突でわかりにくいですが、上の文章はぼくがファイラとしてかなり重宝し、無くては生きていけないかもしれないと思うようになった『AFX(あふ)』の制作者であるAKTさんが書かれていたモノです。あふ制作開始から9年が経った際に書かれたあふに関する雑記に含まれていました。なかなか素晴らしい主張だと思います。
ぼくはAKTさんの意見には100%賛同しますが、同時に「是非お金を払いたい」と申し出た方の気持ちもわかります。フリー、有償を問わずソフトウェアで遊ぶのはぼくの趣味の一つですし、特にフリーソフトに関しては開発者の方々にはいくら感謝しても足りないと思っています。本来であれば自分も優れたソフト作り、フリーで公開することが一番の'お返し'であることはよくわかるのですが、如何せんぼくにはそれを実現するだけの知識や技術はありません。結局具体的な形で返報するには、「お金を払う」というのが一番現実的な手段になります。"フリーだけどカンパ求む"というのも良く見かけますが、この方のように「趣味だから」と、あっさりカンパの申し出を断るというのはそれほど簡単なことではないはずです。
いささかしつこくなりますが、『あふ』は素晴らしいファイラです。確かに取っ付きづらいかもしれないけれども、それはこのようなファイラの概念に慣れていないだけだと思います。いったん慣れてしまえば、エクスプローラーに首まで浸かったWindowsの風景もずいぶんと違って見えるようになるのではないでしょうか。というわけで、せめてもの恩返しとしてぼくはソフトの紹介をしてユーザーの拡大を図っている次第です。
追伸
会社の研修で東京に行ったとき、沢野ひとしがイラストを描く車内広告を見ました。相変わらずのワニ目の男と、その後ろには女が何か呟いているという構図。一目見て間違いようがない沢野ひとし的純度の高いイラストで、電車内で一人うれしくなりました。
しかしいつものことながら、沢野ひとしや安西水丸といったポストモダニズム的ヘタウマイラストレーターは、男は適当に女は丁寧に描いているとしか思えないですね。一筆々々に込められた愛情の差を感じます。
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